電車温泉日帰り旅行記

伊東温泉七福神の湯めぐり・4湯目

（3湯目 和田寿老人の湯からの続き。1湯目は恵比寿あらいの湯）
本日は伊東温泉で七福神湯めぐりをしている西さんと北さん。和田寿老人の湯を後にして、次に向かったのは「松原大黒天神の湯」です。東海館を右手に見つつ、いでゆ橋を渡り、3分ほど歩けば到着です。

「着いた着いた。ここは、和田湯とか芝の湯と比べると、地味だねえ。」

「共同湯は、このくらいが普通だよ。和田湯や芝の湯が立派過ぎるんだよ。」

「確かに、こう言ってはなんだけど、お金がかかっていないというか…。」

「そこがいいんだよ。お金かけたって、見栄えは良くなっても、お湯はダメになっちゃうとこ、たくさんあるから。」

「そんなもんかい？」

さすがに4湯目ともなると、七福神の石像はスルーの西さん北さん。子供たちが走り回っているわきを通り、入口へ。

「うん、悪くない雰囲気じゃないですか。」

「地元住民のたまり場っぽいかんじかな？」

脱衣スペースと仕切りなく休憩スペースがあります。

「これまた、昔ながらの共同浴場感が出てるわー。」

「んん、ま、こういうのも悪くないか。」

浴室に入ってみると、中央に浴槽があり、壁にそって洗い場が並んでいます。湯船も真ん中の底に湯口がある、伊東ではポピュラーなつくり。

「ふ～、実にじんわりとくるお湯だねえ。」

「う～ん、ここも温度が熱めだな・・・。伊東は全体的にお湯が熱めだなあ。」

「そうかもね。でも季節やその日のコンディションでお湯の温度が変わることもあるからねえ、加水とか加温で温度調整してないとさ。まあ、ここは源泉かけ流しみたいだし、リフレッシュするのにいい湯だと思うよ。」

「そうだなあ、今日はだいぶ歩いて、けっこう疲れたからなあ。」

「じゃあ、七福神めぐりはこのくらいにして、そろそろ…。」

「何言ってんの？　このお湯でリフレッシュするんだろ？　そしたらまだまだ行けるじゃん。」

「あ、いや、それは、言葉のあやと言うもので…。」

「大丈夫だって！　もう半分こなしたんだから、あとはスイスイッてかんじだよ！」

「・・・。」

というわけで、いまだ乗り気な北さんと、もう疲れてあまり気乗りのしない西さん。実は西さん、この時点では、次あたりで北さんも七福神湯めぐりに飽きて、そこで今日は終われるだろうと楽観していました。この時点では…。（→5湯目 湯川弁天の湯へ続く）

（2015年 6月）